■祝福された人生の秘訣(中)一歩ずつステップを踏む
祝福された人生を歩むための2つ目の秘訣は、天外内の外に関することです。
神は人間が正義とあわれみと誠実を体現する生き方をするようにと願っておられるのですが、罪を犯した人間は、ついつい楽な方を選んでしまいます。高い目標を掲げても、三日坊主になってしまうことが多いのです。
伝道者は「なまけていると天井が落ち、手をこまねいていると雨漏りがする。」(10: 18)と言って、怠惰を戒めています。箴言の著者は、蟻の勤勉さから学ぶようにと教えました (箴言6: 6参照)。
それだけではなく、慣れ親しんだ生活のパターンから抜け出すことが難しい場合もあります。
一念発起しても、急に行動を変えることには抵抗があることもあるでしょう。ペテロもまた、神が異邦人をすでに受け入れられていることを学ぶためには時間がかかりました(使徒10章参照)。元来人間は保守的で、変わったことに取り組むときには消極的になるものなのです。
しかし、神が前進せよと命じておられるときに、タラントを地に埋めておくわけにはいきません(マタイ25: 18参照)。
将来の大きな目標に到達するためには、日々の神への従順が求められます。今日一日を精一杯生きることができたとしても、遠くを見通せないこともありますが、眠る前には、「明日のことは明日自身に心配してもらおう」(マタイ6: 34参照)と言って結果を神に委ねる毎日が、神の民の歩みでもあるのです。
夢だけ語っても、今日という1日に、全力を尽くして主のわざに励むことがなければ、いつまでも目標に到達することはできません。それで、「勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい。」(ローマ12: 11)とパウロは勧めています。