■マスターキーとしての「天外内」(1/4)…創造エピソード

 現在、企業や自治体対象に部下育成研修をしています。その原型は、かつてクリスチャン向けに作った「天外内トレーニング」です。教材を作り始めた当初は、クリスチャンの育成のために設計したトレーニングを世俗化しているつもりでした。

ところが、今では、「天外内」という構造を当てはめてみることで、普遍的な人間の関係領域を説明することができると思うようになりました。もしそうであるなら、クリスチャンの枠を超えて、多様な組織を理解したり活性化したりするために役立つかもしれません。

神の言葉は、教会だけではなく、全被造物に適用される神の国の憲法です。その憲法の体系を分析する道具が「天外内」だと考えています。とは言っても、「天外内」が唯一の道具などと言うつもりはありません。

誰も物事の全体をはっきりと見ることはできないのですから、違う文化の中で発達した別の解釈ツールによっても、違う視点から全体像を学ぶ必要があるのだと思っています。(cf. 第1コリント13・12)。

「天外内」はいわば、少年ダビデがゴリアテを倒すために使った石投げに例えることができます。石投げがそのときの少年ダビデにとっては手慣れた武器だったように、「天外内」も今の日本人にとって、親しみ深い「解釈の道具」として用いられるのかもしれないなと思っています。

それでは、いくつか「天外内」という分析ツールを使って、まずは、聖書を解釈する例を挙げてみましょう。最初に、天地創造エピソードを天外内で分析してみます。

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