■失われた人々の間で生活しながら弟子を育てる:ジョン・リッジウェイ

福音書の中には、神の国の福音の4つのムーブメントが記録されている。その内の2つはユダヤ人の間で起ったものである。マタイの福音書でその詳細が記録されているムーブメントはガリラヤで起こったもので、少なくとも5000人(マタイ14:21)にまで成長した。しかもその5000人というのは、女性や子どもを含まない数である。もう一つのユダヤ人のムーブメントは、ユダヤで起こった。これについてヨハネの福音書では、「多くの人たちがイエスを信じた」(ヨハネ2:23、8.30、10:42、11:45、12:11、12:42)と記されている。

けれども、ユダヤ人主流派以外のところでさらに2つのムーブメントが起こっていた。一つはサマリヤ人の間で、もう一つは異邦人の間であった。この2つのムーブメントは、ヒンズー教やイスラム教、仏教、神仏混淆の教え、世俗主義など、今日世界に存在する主な教えを信じる者の間で、私たちが神の国の福音を分ちあおうとするときの手引となる。