■パキスタン:「主はモスクのまっただ中で私に出会ってくださった」
パキスタンとアフガニスタンの国境付近で暮らすパシュトゥン族の少年の例にならい、ジョン・タイムールは4歳からイスラム教主義の学校に通い、そこでコーランを読み、復唱し、暗記させられてきた。「子どもたちは皆、ムッラー(イスラム教の指導者)の真似をしま
す。ムッラーは皆、抑圧的です。子どもは皆、恐れに駆られて暗記をするんですよ。」と、タイムールは語る。彼は、イスラム圏で聖書的なキリスト教を提示することに専念している「クロスベアラーズ」というミニストリーの創始者である。
14歳になるまでに、彼は「イサー」という名前に出会っていた。イサーとは、コーランに登場する、イエスのアラビア語の呼び名である。「私はイエスの名を読んで興味を持ちました。主はモスクのまっただ中で私に出会って下さったんです。」とタイムールは言う。ムッラーにイエスのことを尋ねると、「イサーの書」を見つけるように言われた。「誰も聖書のことを聞いたことがありませんでした。」タイムールは2年間「イサーの書」を探し続けた。学校の先生に聞いたり、図書館で尋ねたりすると、怪しまれた。「何をしようとしているんだ?クリスチャンになりたいのか?」と問いただされた。