■永遠のいのちを獲得するまでの6つの道程
パウロは愛弟子テモテに対して、6つのものを求めるようにと勧めています。「神の人よ。あなたは、これらのことを避け、正しさ、敬虔、信仰、愛、忍耐、柔和を熱心に求めなさい。」(第1テモテ6: 11)
若いテモテは、師匠であるパウロがいないところで、偽教師たちや空論を唱える者たちに一人で対抗したり、年長の人たちをエペソ地域の諸教会のリーダーとして任命したりするという重責を担っていました。
パウロがテモテに「神の人よ」と呼びかけたのは、この重要な任務が、先生から弟子に委ねられたものではなく、神ご自身がテモテを信頼して任せられたものだという万人祭司思想が下敷きとしてあったからです。
先輩が後輩に仕事を押し付けるという構図ではなく、先輩も後輩も、それぞれが神との縦の関係を持つものとして互いにリスペクトしあい、それぞれが神に命じられたことを実行することができるようにと励まし合う関係です。
ここで重要なのは、パウロがテモテに対して、いつか「神の人」になるようにと励ましているのではなく、もうすでに「神の人」とされたものとして、その召しにふさわしく行動するようにと勧めている点です。
「神の人」とは、神に遣わされて、神の目的のために、神と共に仕事をする人という意味です。
すでに「神の人」とされた者が熱心に求めるべきことは、正しさ、敬虔、信仰、愛、忍耐、柔和の6つだとパウロは言います。
これらはすべて神から与えられるものです。