■少子高齢化と教会財政の視点から
今回は、「少子高齢化」と「教会財政」という2つの視点から、将来におけるキリスト教会の展望について考察いたします。
多くの牧師の口から「最近教勢が振るわない」「若者が減少している」という声を聞きます。多くの場合、私が特に質問しなくても、彼らはその現状を打破するための「戦略」や「対応策」について話し始めてくれます。
たとえば、「バンドを取り入れた若者向けの礼拝を始めました」「地域住民との接点を増やすために保育所を始めました」「教会の敷居を低くするために『教会カフェ』を始めました」というような方策です。
しかしこれらの施策は、何の変化ももたらさないばかりか、資金を浪費してしまうだけの結果になると思います。