■最悪の事態?

船が難破し、1人の男が生き残った。彼は小さな無人島の浜辺に打ち上げられた。その人は熱心に神に祈った。ところが、いくら目を凝らして水平線を見ても、助けが来る気配がない。

とうとう覚悟を決めて、ほったて小屋を造り、その中で雨露をしのぐことにした。船の残骸の中から役に立ちそうな物を集めて、そこに保存した。

ある日、食べ物を探しに行ったが、帰ってみると、その小屋が炎に包まれ、もくもくと煙が上がっていた。彼はすべてを失った。最悪の事態だ。神に向かって、「神よ、なんてことをなさるのですか」と叫んだ。

翌朝、彼は自分に近づいてくる船の音で目が覚めた。助けが来たのだ。

「どうして、僕がここにいることがわかったんですか」と聞くと、救助者は、「煙を見たからさ」と答えた。

悪いことが起きると、僕たちの心はすぐに萎えてしまう。けれども、神はその時も働いておられる。痛みも苦しみも神の手の中にある。

あなたの小屋が火事になるのを見たら、神があなたを助けに来られるための合図の煙が上がったんだ、と思いなさい。

 

箴言3章6節
あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐに
される。