■豚に真珠
豚に真珠を投げると、3つの悪いことが起こる。まず、豚が怒る。次に、真珠が無駄になる。そして最後に、投げた人が攻撃される。
「あざける者を責めるな。おそらく、彼はあなたを憎むだろう。知恵のある者を責めよ。そうすれば、彼はあなたを愛するだろう。」(箴言9章8節)
だれかを豚と呼ぶのは、まことに失礼な話だが、ここでは、真理を求めていない人、自分が変えられていくことに対して飢え渇いていない人、と言い換えることができるだろう。
イエス様は、そういう意味で、情報を管理なさったのだと思う。彼は、ご自分が癒した人に口止めをなさったり、いつの間にかそっと身を隠されたりした。
ある時には、群衆がつまづくようなことを故意に言われた。不純な動機で集まってきた人たちが、一定以上の情報に接することができないようにするという意図があったのかもしれない。
福音書に記されていることのほとんどは、群衆に対してではなく、限られた12人に対して語られた言葉の記録である。群衆に語られたときにも、しばしば後で、弟子たちだけに 意味を解き明かされた。
しかも、ここぞという場面では、ペテロとヤコブとヨハネだけにしか話されなかった。
誰にどのタイミングで何をどのように話すかを、はっきり教えていただきたいなあ。また、僕にとってのペテロ、ヤコブ、ヨハネは誰なのか、いつも見分けさせていただきたいなあ。
マタイの福音書7章6節
豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。