■かわいい子には旅をさせろ

 

神はイスラエルを荒野で育てられた。モーセは、親子の情愛を例に出して、荒野を通るイスラエルに対する神のあわれみに満ちたかかわりを説明した。

「荒野では、あなたがたがこの所に来るまでの、全道中、人がその子を抱くように、あなたの神、主が、あなたを抱かれたのを見ているのだ。」(1章31節)

さらに、日夜イスラエルの人たちが目にしていた「火の柱・雲の柱」は、神の真実な導きの具体的な現われだったと証言する。

「主は、あなたがたが宿営する場所を捜すために、道中あなたがたの先に立って行かれ、夜は火のうち、昼は雲のうちにあって、あなたがたの進んで行く道を示されるのだ。」(1 章33節)

かわいい子には旅をさせろ。本当に育つためには、「燃える蛇やさそりのいるあの大きな恐ろしい荒野、水のない、かわききった地」(8章15節)を通らなければならない。

その荒野のただ中で、人は信仰の訓練を受け、試練の向こうにある希望に溢れた将来に思いを馳せ、神の愛を深く経験するようになるのである。

 

第1ペテロ1章7節
信仰の試練は、火を通して精練されてもなお朽ちて行く金よりも尊いのであって、イエス・キリストの現われのときに称賛と光栄と栄誉に至るものであることがわかります。