■コミュニティ・デベロッパーズ・コーチズ・バー

 

随分前の話だが、アップルコンピュータを買ったときに、1年間に50回プライベートレッスンを受けることができるカードをおまけにつけてくれた。電車を乗り継いでまで通わないだろうなと思った。ところが、その後、なんと約3ヶ月間、ほぼ毎週受けるようになった。

レッスンの成果としてブログも立ち上げた。他にも、長い間できなかったことが、できるようになった。また、便利な使い方をたくさん学んだ。スタッフがレッスン中にした「ショートカット」が参考になり、毎日使うようになった機能もある。

プライベートレッスンの良さは少なくとも4つある。

まず、こちらが聞きたいことをタイムリーに教えてくれるところだ。レクチャーやワークショップのように、教える側が内容と順序を決めるのではなく、学ぶ側が学びたいことを学びたいときに学べる。

次に、単なる一般論ではなく、具体的な実証が伴うことだ。行き詰まった状態を自分のコンピュータで再現すると、それを目の前で解決してくれる。その解決法を自分でその場で試してみることもある。そこには、言葉の説明を超えたリアリティがある。

もう1つの良さは、学びの進展とともに現場が動くことだ。自分ではどうしてもできなかったことや、浮かんだ疑問をメモしておき、レッスンのときに集中的に教えてもらう。新しいスキルが身につくと、それに連動して現場で具体的な成果が現われる。

最後は、教える人がエキスパートだという点だ。本当にこの人は、このコンピュータが好きなんだなあ、と思うことがある。自分もこのままレッスンを受け続けると、この人みたいに上手になれるんではないか、と思わせる魅力がある。

将来、地域開発者のための「ジーニアス・バー」みたいなものができないかなあ。

 

テトスの手紙2章7、8節
すべての点で自分自身が良いわざの模範となり、教えにおいては純正で、威厳を保ち、非難すべきところのない、健全なことばを用いなさい。