■たくさんのモーフィアス

 

エクソダス「ex(外への)+hodos(道)」は、ギリシャ語で出口を指す語で、「出エジプト記」もこの語で表わす。ギリシャで高速道路を車で進むと、その言葉が目に入ってくる。自分がいかに狭い出口から引き出されてきたかということを考えた。

「狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。」(マタイ7章31節)多くの人たちが滅びに突き進む現実があるのに、私はあわれみにより狭い出口から出ることができた。

「あなたがたの切り出された岩、掘り出された穴を見よ。あなたがたの父アブラハムと、あなたがたを産んだサラのことを考えてみよ。わたしが彼ひとりを呼び出し、わたしが彼を祝福し、彼の子孫をふやしたことを。」(イザヤ51章1、2節)

滅びに向かっていた私が救われたのは、「次の出口で出なさい」と、イエス様がやさしくナビゲートしてくださったからだ。「人は自分の行ないがことごとく純粋だと思う。」(箴言16章2節)人は、自分の知恵や意志や努力によっては、脱出できない。

ではどうすれば、もっと多くの人たちが、滅びのハイウェイの外に出ることができるだろう。「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」(第1テモテ2章4節)1つの方法は、出口のサインを大きくすることだ。

映画『マトリックス』では、モーフィアスがネオを奴隷状態から覚醒させる役割を担った。「赤いピルを飲め」ではなく、「イエス様に従え」と何回もチャレンジされるなら、ある出口で出そこなった人も、次の出口で出る用意をするかもしれない。

 

ローマ人への手紙10章13-15節
「主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる。」のです。しかし、信じたことのない方を、どうして呼び求めることができるでしょう。聞いたことのない方を、どうして信じることができるでしょう。宣べ伝える人がなくて、どうして聞くことができるでしょう。 遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう。次のように書かれているとおりです。「良いことの知らせを伝える人々の足は、なんとりっぱでしょう。」