南アジア:仏教徒の僧侶がキリストに帰依

グローバル・ディサイプルズには大きなビジョンがあります。それは、世界で最も福音に到達していない人々や、福音に出会う機会がない人々に福音を届けることです。このビジョンにを実現するための活動のひとつは、福音を伝える方法について各国の指導者を訓練することです。このようなリーダーたちは、他の人々も福音を伝えることができるようにトレーニングしているのです。

南アジアのトレーニングイベントのひとつに、神さまの御業が現されました。グローバル・ディサイプルズのティム氏は、イライジャというクリスチャンの働き手がトレーニングを指導していたところ、そこに仏教の僧侶が現れたという話を紹介してくれました。
イライジャはその僧侶を歓迎し、彼はその日のトレーニングに一日中参加しました。その日のトレーニングが終わると、僧侶は「翌日、2人の友人を連れてまた来てもいいか」と頼み、イライジャはそれに承諾しました。

翌日、話していた通り3人の僧侶が姿を現し、そのまま数日間滞在しました。彼らは弟子訓練のクラスで、イエスとは誰か、イエスは何をしておられるか、イエスとの親密さ、そしてクリスチャンであることの意味について聞いていると、「このことに関して、誰かが間違っているに違いない。仏陀が神か、イエスが神であるかのどちらかだけが正しいはずだ」と言いだしました。
彼らはエリヤに、誰が本当の神なのか、試してみないかと申し出ました。森に行って断食して祈り、「神かイエスが昼食を持ってきて、雨を降らせることができたら、イエスを主として受け入れる」と言うのです。

男たちはジャングルに行き、そこで祈りました。午後12時30分、彼らは森の中で叫びを求める男性と出会います。その見知らぬ人は、エリヤと3人の僧侶がいる場所にフラフラと入ってきました。男は道に迷っていたようですが、話しているうちに、バッグから食べ物を出して分けてくれました。神は彼らに最初の奇跡を見せたのです。
とは言え、彼らが求めていた雨は、まだ降っていません。この地方は乾季でしたから、当然ながら雨雲などありません。結局修道士たちは、食事だけでは納得することができず、森を後にしてしまいました。

イライジャは、全身に汗をかくほど神と格闘し、「神さま、あなたは本当にこのようなことをなさるでしょうか? どうか雨を降らせていただきたのです」と祈りました。すると、午後5時ごろに雲が起こり始め、激しい雨が降ってきて、夜の礼拝は中止となりました。

「あまりにも激しい雨だったので、夜の礼拝を中止せざるを得なかったのです」とイライジャは言います。

翌朝、3人の僧侶たちはイライジャの元に場所に戻ってきて、イエス・キリストが主であると信仰を告白しました。彼らは密かに、イライジャからバプテスマを受けました。それは、彼らが古い生活から離れ、イエスにある新しい生活を始めたことを表わしています。

現在、この3人の元僧侶は伝道活動を行い、自国の麻薬中毒者の間で働いています。「このような話があるからこそ、私たちは世界中で神さまが行っておられる驚くべきことを賛美することができるのです」とティムさんは言います。

しかし、すべての物語がリバイバルの喜びで終わるわけではありません。僧侶たちが教会を焼き払い、村への立ち入りを禁止することもあったといいます。イライジャのような物語がある一方で、神さまとの和解がない人々もまた、たくさんいるのです。

「ある兄弟たちが、とある村で目の見えない人に出会いました。イエスさまのことを話しながら、イエスさまが目を癒してくれることをその人に伝えましたが、その人は『私のヒンドゥー教の神々が癒してくれないのなら、盲目のままの方がましだ』と言ったのです。この働きの中では、そんな経験もたくさんあります。」

それでも、神さまはご自分を表わすために奇跡を起こしてくださいます。イライジャのような話は、私たちがイエスさまを聖書の中に閉じ込めるのではなく、今日も働いておられることを教え、神の栄光のために日々を生きるように促すとティムさんは話しました。

教会が本当に困難な領域で立ち上がることができるように祈ってください。イライジャのような個人が大胆に立ち上がり、聖霊に満たされ、私たちの世界に変化をもたらす勇気を持つことができるようにお祈りください。

出典 グローバル・ディサイプルズ