■社会変革を目指す
神は元来、世界を美しいものに、また、人をご自身のかたちに創造されたが、人の罪によって被造世界に滅びがもたらされた。しかし、神は、キリストのあがないの御業を通して、聖霊の変革の力を通して、従順な者たちに和解と回復を用意された。
教会に委ねられた役割は、すべての社会が弟子、つまりキリストの意志に従う者となることだ。それは、伝道と、社会政治的な行動、ならびに、しるしと奇跡によってもたらされる。教会はまず世に仕え、次に人々を働き人として育てて派遣する。
社会変革とは、自ら所属する社会に生きる個人や家族や共同体や団体が、神の国の規範と価値観に従って互いに関係しあい、さらに、外の共同体とも、同じ原則で関係しあうことを意味する。それは、自己犠牲の愛に貫かれたキリスト中心の社会だ。
社会変革された共同体は、正義と公正の実現を目指して成長する。正義とは、善いことを奨励し、邪悪なことを思いとどまらせる結びつきである。公正とは、共同体の全成員が、将来の共同体の公益にかかわる決断に、参与できる結びつきである。
キリストに結びつけられた個人や共同体が協力しあい、共同体内の既存のリーダーたちの助けにより、個人生活においても、共同体としても、包括的に成長し、そのことによって、他の共同体と平和のうちに祝福を分かちあうことを目指している。
ルカの福音書4章18-19節
わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油を注がれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕われ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、主の恵みの年を告げ知らせるために。