■ウクライナ:牧師を大統領代行に指名

ウクライナでは、政府がEUとの連合協定への署名を延期したことに対して長期に渡る政府への抗議活動が行われ、2014年2月、デモ隊と治安当局との衝突の中で多数の死傷者が発生した。ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領は首都キエフを後にし、10年近く公開されることがなかった大統領の私邸にジャーナリストや一般市民が押し寄せ、大統領が途方もなくぜいたくな暮らしをしていたことを見出した。新政権はヤヌコーヴィチ元大統領を殺 人罪で告発し、逮捕状を出した。

2004年のオレンジ革命でヤヌコーヴィチに対立し英雄とみなされたユーリヤ・ティモシェンコ元首相は、2年半の服役の後、2月22日に釈放された。ティモシェンコに対する告発は、政治的な陰謀がらみであると一般的に考えられている。釈放されてからわずか数時間後に、ティモシェンコは独立広場で、歓喜にあふれた群衆に向かって車いすから語りかけた。