■試練の中での大笑い

コリント人への第1の手紙13章には、「自己犠牲を伴う神の愛」について解説した箇所があります。俗に「愛の讃歌」と呼ばれていて、よく結婚式などで引用されますが、「女心 (or男心)と秋の空」と形容されるような移ろいやすい男女間の恋愛とは本質的に違う性質の愛です。

「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。」(第1コリント13: 4-7)

この手紙の読者は、忍耐せざるを得ない立場、無礼に振舞いたくなるような状況、恨みを抱いてしまいそうになるような関係性の中に置かれていました。どうも、今結婚しようとして気分が盛り上がっているカップルに対する勧めの言葉ではないようです。