■イスラム教徒の友人にイエス様を紹介する(上)
1. 「彼ら」対「私たち」と考えないこと。
これまでのイスラム教徒への伝道で一番の障壁となっていたことの一つは、「彼ら」対「私たち」という考え方だと私は思っています。「私たち」が救われていて、救われていない「彼ら」を、「私たち」のような一人になるように改宗させることが私たちの使命だ、という考えです。
ある人たちは、「彼ら」は間違った信仰を持っているので、正しい信仰を持った「私たち」が教えてあげるという考え方をしています。多くの人たちは、欧米型の宣教トレーニングを受け、そのような考え方に動機付けられて、イスラム圏へと出向いて行きました。
イエス様の「彼ら」に対する感覚は、当時の宗教的な人たちを驚かせました。イエス様はいつも、「彼ら」である罪人たちとたむろして、彼らと同じようなものを食べ、飲んでいました。それにしても、イエス様、よっぽど飲んだのでしょうね(まあ、それはいいとして・・・)。
「彼ら」対「私たち」という隔てを意識しないイエス様は、とても近付きやすい方だったのでしょうね。人前に出ることをはばからなければいけない病や職業を持った人たちも、子どもたちも、安心してイエス様の近くにいることができる、そのようなオーラをイエス様は持っていました。
あなたはどうでしょうか? イスラム教徒の人たちは、自らの信念について安心してあなたに話せると感じるでしょうか? それとも、あなたが彼らを「改宗」させようとしていると考えて警戒しているでしょうか?