■日本のケガレ意識とイエス様の清さ
「日本の教会はなぜ伸びないのか」と、宣教師である私に多くの人が尋ねます。以前は、「教会の関心事が神学的な抽象概念に限定されていて、一般の日本人の日常生活に関わろうとしないからだ」と、答えていました。
ほとんどの教会の弟子訓練は、神、罪、救いなどという教義的な課題に集中していますが、そういうことについて知りたいと思っている日本人は稀なので、教会のメッセージにはあまり魅力がありません。
むしろ、一般の人は仕事、家族、金銭管理、子育てなどに関心があります。だから、「この世離れした教義」よりも、「生活に密着した具体的な導き」をする方が、人々のニーズに合っています。教会は視点を変えて、自分が何を話したいかではなく、人々が何を聞きたいかに注意を向ける方がよいと、以前は申し上げていました。