■ザアカイの話

紹介文
イエスさまのエリコ訪問は、一人の罪人の回心という個人的な出来事にとどまらず、街全体を救いに導くインパクトを持つものだったと考えられます。なぜなら、ザアカイが翌日から財産の半分を貧しい人に施すという宣言を実行に移したからです。

町の救いのために選ばれている人が、神によってその地に置かれていることがあります。失われた人たちを愛して、一人(または少数の人たち)を尋ね求め、そ(れら)の人たちが、正しくやさしく柔らかく生きるという「名誉あるライフスタイル」を実行することができるように助けましょう。そうするならば、その人たちが町全体に影響を与えるようになります。


イエス様はご自分の家も別荘も持っておられなかったので、旅先で招いてくれる人がいなければ野宿されました。彼は有名だったので、多くの町で裕福な人が招いてくれました。大人数で移動したので、金持ちに招かれることは、イエスさまだけではなく彼のチームにとってもありがたいことだったでしょう。

ところが、エリコという町に着いたときには、誰も招いてくれる人がいませんでした。それで、彼はいつもはしないことをされました。もちろん、それは彼の発案ではなく、父の御心だったのですが、木に登って見物していた背の低い男を「逆指名」したのです。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから。」