■きれいな花園をつくろう(3) – 肥料と水やり

紹介文
幸せな結婚生活を築くことは、きれいな花園をつくることにたとえることができます。きれいな花園は手を加えなければ自然にできるものではありません。同じように、幸せな結婚生活を築くためには、様々な愛の行為と工夫が必要です。

幸せな結婚生活を築くこと、つまり、きれいな花園をつくるために必要なこととして、第1回「種まき」、第2回「草むしり」について記してきましたが、今回は最終回で、「肥料と水やり」について述べます。花々が健康に育ち、きれいに咲き続けるためには、継続的、定期的な「肥料と水やり」を怠ってはいけません。

それは、自分がきれいな花を咲かせるだけではなく、伴侶の花がきれいに咲くようになることを助け、最終的に夫婦お互いにきれいに花を咲かし、幸せな結婚生活を送ることができるようになるためでもあるのです。そのことを目指していきましょう。


「男は結婚するとき、女が変わらないことを望む。女は結婚するとき、男が変わることを望む。お互いに失望することは不可避だ。」これは、あの相対性理論を提唱し、物理科学の父と称されたアンシュタイン博士の言葉です。

夫は結婚した妻を見つめ、いつまでもこのままの美しさ、優しさ、純情さ、初々しさを保ってほしいと願い、妻は夫に対して、もっと成熟してほしい、立派になってほしい、悪癖を直してほしいと求めます。しかし、それが叶わぬ願いだと分かる時、お互いがあきらめの境地に達します。

夫や妻に「こうあってほしい、こうあるべきだ」と願うこと自体は問題ありませんが、それを相手に強要するときに、二人の間に緊張感やストレスが生まれます。できれば、あれこれ要求される場所にはいたくないと思うようになり、相手を避け始めます。夫婦関係が安らぎの場ではなく戦いの場に、花園が戦場に、変わってしまいます。

このシリーズでは、幸せな結婚生活を「花園」にたとえてお話をしています。第1回の記事では、きれいな花園を造るために、まず種をまかなければならないことを指摘しました。花園に多くの花を咲かせようとするならば、まずは多くの花の種を蒔くことです。