■図形を利用した弟子訓練(2) -人生のリズムの「半円」
アメリカ人の友達が毎年日本を訪ねます。一度、彼に日本の印象を聞いたことがあります。「成田空港に着くと、足取りが速くなる」というのがその返事でした。日本に到着してワクワクするからではなくて、周りの人のペースに合わせていると自然に早くなってしまうというのです。日本では、生活のペースがとても速いのです。
忙しい環境の中で暮らしているクリスチャンは、「休ませてあげよう」というイエス様の約束をどう受け止めているでしょうか? 私たちが実行している3DM(スリー・ディー・エム)という弟子訓練では、「半円」という図形を使って生活のリズムを説明します。
前回の記事で述べたように、毎週の集会の時、全員が順番に、この一週間に神様がどんなことを語ってくださったかを分かちあい、それについて話しあいます。残りの時間は、弟子訓練の基本を教えます。初めに教えることは、人生の関係、「天・外・内」という三角形です。読者はもうすでによく分かっていると思いますので、それを飛ばして二つ目の基本を説明したいと思います。
神様が人を創られた時、仕事と休みを定めてくださいました。「人がそこを耕し、守るようにされた。」(創世記2:15)仕事を与えることによって神様は、人間に価値を与えてくださいました。無職になると、人の自己イメージは下がってしまいます。人は神様に似るように(1:26)、神様によって創造されました。人は自分の仕事が何かの結果ももたらさないと、自分が役に立っていないと思い、神様のイメージが不鮮明になってしまいます。
しかし、人は働くために創られたのではありません。私のアイデンティティは「働く者」ではなくて、「神の子」です。ですから、休んで「ただ生きる」だけでも、神様の「かたち」を持っているのです。神様は私たちのために休みを定めてくださいました。「安息なさったので、第七の日を神は祝福し、聖別された。」(2:3)
第六の日、神様は人間を創造されました。という事は、人の最初の1日は休みだったのです。「働いたから休める」のではなく、「休んだから働ける」という順番です。