■2つのことをやめる

紹介文
クリスチャンとの人間関係トラブルから、「まるで悪魔のごとき人物」という評を受けて悩んでいる同信の友の話を聴く機会が多い。彼らは何とか問題を解決しようと努力して、私にアドバイスを求めてくる。ところが残念なことに、私はこれまで、彼らに対して、いかなる解決策も提供できたためしがない。

ただ、私自身も類似の経験をしたことがあり、この記事で紹介しようとしている「2つのことをやめる」ことで、自分自身はそれを乗り越えることができた。それで、可能な時は、彼らにその内容を伝えることにしている。今回は私が何をやめたのかを分かち合うことにする。


クリスチャンの方と話をしていると、人間関係のトラブルによる悩みごとに話題が及ぶことが多い。私にも類似の経験が多いことを彼らが知っているからかもしれない。「とんでもない悪魔的な人物だ」というような、ありもしないことを言いふらされる被害に遭っている人もいる。その結果、このまま人々が誤解して離れていくのに耐えられないと感じ、「自分の何がそんなに間違っていたのだろうか」と思い、悩んでいる。

もちろん誤解を解くためのさまざまな努力はするのだが、焼け石に水で、何の効果もないばかりかさらに状況が悪化し、ますます悩みは深くなるというダウンスパイラルにはまることも多い。

こういう悩みを分かち合われるたび本当に心が痛むが、私には「こうすればいい」というような気の利いたアドバイスをすることができない。自分自身、うまく解決して状況を好転させた経験がないからだ。

読者の皆さんの中にはこういう問題の解決が上手な方もおられるかもしれないが、残念なことに私はそういう能力に恵まれていない。ただ、こういう出来事を「乗り越える」ことは辛うじてできるようになった。それは、「2つのこと」をやめたからだ。

その「2つのこと」は何かというと、まず一つ目は「自分の正しさを証明するのをやめる」ということだ。