■福音は伝わっていますか(1) はじめに

紹介文
キリストの弟子たちには、キリストに出会って変えられた品性とライフスタイルという、世の人々が憧れ求める魅力があります。「人寄せパンダ」に頼る必要はありません。私たちの存在自体がメッセージなのです。

山上の垂訓では、弟子たち自身が「地の塩」であり「世の光」だと説かれています。弟子たちは地に撒かれて、土の免疫力や結実の力を媒介する者とされ、世の中で輝いて、人々に生きる道を示す者とされています。

「福音は伝わっていますか」という新しい16回のシリーズでは、神の民に与えられた「塩け」つまり、自己犠牲を厭わずに神と人に仕える者としての本質と、「光」つまり、人の心を照らして正しい道へと導く真理が、愛する日本の人々の前に明らかに提示されるためにはどうすればよいかということを論じてまいります。


アルバイト情報サイトのゆるキャラである「パン田一郎」君は、今ではネット上の人口知能としてバイト探しを助けていますが、5年前には彼が主役の、いわゆる「カフェ」篇と言われるTVコマーシャルが繰り返し流されました<https://www.youtube.com/watch?v=LpE06QteBBs>。その内容をご紹介します。

「パン田一郎」と名乗るパンダが、「BAMBOO CAFE」と称するカフェにアルバイトの面接に行きます。店長に「何が得意なの?」と聞かれて、「人寄せパンダとか…」と答えます。パン田くんが店に出ると、たちまちカフェに人が押し寄せました。店長は「ただいま50分待ち」という札を掲げ、「押さないでください。パンダは見れますから」と大声で客に説明するまでになったという15秒のCMでした。

パンダには人を集める効果はあるのですが、問題は、バイトで雇われたパン田一郎君はいつまでもその店にいないという点です。たとえば、1994年にビリー・グラハム先生を招き、東京ドームを4日間借り切って大伝道集会をしたときには、延べ15万人の来場者があり、5万5千人の回心者が起こされたと聞きますが、その後レギュラーの礼拝出席者数はどうなったでしょうか。パン田君がバイトを辞めた後の「BAMBOO CAFE」のようになってはいないでしょうか。