■Cool Japan!(2) お・も・て・な・し
紹介文
「自分の強みを自覚するのは難しい」とある人が言いました。私たち日本人は、弱点や欠点と思われるものには敏感ですが、自分の長所や強みには、あまり注意を払わないのではないでしょうか。
ある調査によれば、世界で最も人気のある観光地は日本だそうです。しかし、世界の人々が感じている日本の魅力や良さを、日本人である私たち自身が一番自覚していないのかもしれません。また、西洋的な世界観を内包するキリスト教に慣れ親しんでいる私たちは、西洋文化と比較して、日本の社会や文化に対して否定的に評価する傾向があるようです。
このシリーズでは、「Cool Japan!(クールジャパン!)」と題して日本の文化や社会の成り立ちを、聖書に示されている価値観を用いて、観察し直すことを試みます。
—
東京に夏季オリンピック・パラリンピックを招致するために、滝川クリステルはフランス語でプレゼンテーションスピーチをしました。その冒頭で、「お・も・て・な・し」という言葉を使いました。
東京オリンピック・パラリンピックの招致が成功したこともあり、それまでは個人の日常生活以外では、宿泊業や飲食店のサービスに使われていた「おもてなし」という言葉が、「おもてなしブーム」と呼ばれるほどに、組織や地域、そして国が「お客様」をもてなす営みとして、脚光をあびるようになりました。