■福音は伝わっていますか(16) エピローグ
紹介文
水族館型の教会は、水槽のキャパシティを広げることでは、海を魚で満たすことはできません。しかし、触媒的支援者という新しいタイプの宣教師を水族館から派遣することで、水族館のような閉じた人工的な生態系ではなく、開いた海洋の生態系の中で魚の増殖を見守ることはできると思うのです。
触媒的支援者たちは、「受け手志向のコミュニケーション」の原則に従い、回心者が文化の壁を越えることなく、福音を受け入れ、自分たちの文化から引き抜かれないで福音に生きることができるように助けます。そして最初から、インサイダー自身が新しい文化創造の担い手だということを自覚することを助け、彼ら自身が主体的にキリスト直結の生活を営むように励ますのです。
—
タイのチェンマイに滞在していたときのことです。ある晩、夢を見ました。私は地上を見渡すことができる高いところに立っていました。すると、眼下にゆっくりと進む大人数の行列が見えました。その行列の先は崖でした。後列の人は気づかずに進んでいましたが、先頭の人から順に次々と崖から落ちていきました。罪人が滅びていく光景だということをすぐに理解することができました。それらの人たちの様子を目の当たりにし、自分でも驚くほどの大声で神に泣き叫びました。「神様、なんとかしてください!」そう叫んだところで目が覚めました。
次の日の夜、また夢を見ました。今度は友人と二人で銀行強盗をする夢でした。大きな金庫の扉を開けるのは簡単でした。どういうわけか私が鍵を持っていたからです。それを鍵穴に差し込むとすぐに金庫の扉が開き、お宝を自分たちのものにすることができました。その後、友人はワイン片手に楽しそうに過ごしていたのですが、私一人が警察に捕まりました。鍵を持っていたからです。逮捕されたところで目が覚めました。
その次の夜も夢を見ました。これで三夜連続です。その夢では、別の友人が登場しました。原付バイクに二人乗りをして、小川を渡り藪を抜けて進みました。なぜか私は妊娠していて臨月だったにもかかわらず、私が運転していて、友人は後ろから行き先を指示していました。やっとの思いで山中奥深くにある一軒の家に到着しました。そこに賢者がいました。
私は賢者に「真理は何ですか」と聞きました。その家のプールには、イルカのような動物が何頭も飼われていて、賢者が「これが答えだ」と言ってプールを指差すと、そのイルカのような動物が浮き上がってきて文字になりました。そこで目が覚めました。残念なことに、その文字がどんなものだったのかを覚えていません。たぶん、見ることは見たが、何を意味するのかはわからなかったのだと思います。