■あなたの「強み」は何ですか?
紹介文
自分の「強み」ほど、自覚していないものはない、とある人が言いました。あなたは、自分の「強み」を自覚していますか。そもそも「強み」を自覚することは、私たちにとって大切なことなのでしょうか。この記事では、聖書から「強み」について考えてみます。
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自分の「強み」ほど、自覚していないものはない、とある人が言いました。この言葉に初めてふれたとき、すぐには同意できませんでした。還暦には至っていないにせよ、半世紀ほど生きてきた私にとって、自分の長所や短所などは十分理解しているように思っていたのです。ところが、改めて自分自身の「強み」とは何か、と問われると、すぐには出てきません。いくつかひねり出してみたものの、その中でどれが一番の強みだろうかと考えてみると、あげたうちのいくつかの「強み」に、かえって確信が持てなくなってしまいました。
この記事をお読みの皆さんなら、自分の「強み」を上から順に3つあげてみてください、と問われたら、どのように答えますか。就職活動をしている人は、履歴書に「長所・特技」を書き込んだり、面接の練習をしたりしているので、滞ることなくあげられるでしょう。しかし、ほとんどの人にとって実際に上位3つを明確にするのは、それほど簡単なことではないように思います。もしかすると自分に「強み」はないのではないか、と思い込んでいる人もいるかもしれません。
ところが、自分の「弱み」について同じように考えると、ほとんどの人は苦労せずに、いくつか思いつくのではないでしょうか。「強み」についてはよく分からなくても、「弱み」については自覚していることが多いように思います。また、自分ではなく親しい家族や友人などの「強み」をあげることも、比較的容易にできるかもしれません。どうして、自分の「弱み」や他人の「強み」には簡単に気付いても、自分の「強み」を意識していないのでしょうか。