■生き方を変えるための三要素

紹介文
「良心の清め=規範認識の変化」と「死んだ行ないからの離脱=行動・習慣の変化」と「生ける神への奉仕=ミッションの自覚」という生き方を変えるための三要素は、互いに影響を与えあいます。行動の変化が認識の変化を促すこともあるし、ミッションの自覚が良い習慣を身につけるための動機付けとなることもあります。

そして、このような聖化の働きの根拠は、キリストの十字架の出来事にあります。御子イエスの血は、私たちの罪を赦し、私たちを神の前に義とし、神との親密な交わりにあずかるものとして私たちを新生させたのですが、それは罪の贖いにとどまらず、神抜きのむなしいライフスタイルからの贖いでもありました。


ヘブル人への手紙9章14節には、「キリストが傷のないご自身を、とこしえの御霊によって神におささげになったその血は、どんなにか私たちの良心をきよめて死んだ行ないから離れさせ、生ける神に仕える者とすることでしょう」と記されています。ここに、生き方が変わるための三要素があります。それらは、「良心の清め」、「死んだ行いからの離脱」、「生ける神への奉仕」です。

・良心の清め=規範認識の変化

第1に、「良心の清め」から見てまいりましょう。良心は、内面の価値観や規範意識に照らして善悪を測り、善行を励まし悪行を避けさせる心の機能です。