■所属、行動、信仰という順番

紹介文
伝統的な教会では、説教を聞かせるという知的な説得が重視され、信仰告白に至った後に、教会への所属を認め、洗礼後に行動をチャレンジするという順番で、キリストとの出会いを仲介していると考えられます。「believe(信じる)」、「belong(所属する)」、「behave(行動する)」という順番です。

しかし、ルカ10章では、使徒たちが平安の家にまず「belong(所属)」させていただき、そこで愛に基づく「behave(行動)」や生き様を身をもって示し、自然に「believe(信仰)」に至るように導いています。口先だけではなく、神の言葉を生活に適用した事例を、親密な関係にある人が身をもって示すことほど、有効な証言はありません。


・伝統的な教会の順番

キリストとの出会いを仲介する伝統的な教会の活動を、三つの「be」から始まる英語の動詞で解説すると、次のような順番でチャレンジする営みだと説明することができます。第1に、「believe(信じる)」。第2に、「belong(所属する)」、第3に「behave(行動する)」です。

第1の「believe(信じること)」へのチャレンジは、会堂、または「拡張した会堂(家庭集会や開拓伝道の拠点など)」に人々を招き、そこで教職者、または「小さな教職者(信徒リーダーや神学生)」の説教を聞かせることによってなされます。しばしば、説教は他の集客イベントと組み合わされて提供されます。