■植民地主義的宣教に対する反省―遅れた反省

紹介文
ベルギー王立中央博物館が大改修の後、再オープンしたという新聞記事を読んだ。
7500万ユーロ(94億5000万円)をかけてこの大改修をした背後には、コンゴを植民地として支配した歴史に対する反省がある。

イスラム圏で宣教師をしていた頃から、キリスト教宣教には、植民地主義がしっかりと入り込んでいて、それを直視し、悔い改め、方向転換しない限り、神の国の前進は阻まれると感じていた私は、このことに関して発信したいと思ってきた。この博物館の館長の、「ベルギーでは植民地時代への反省が非常に遅れた」という記述を読んで、私たちキリスト教会の反省はこれ以上遅れてはならないと思った。

今号では、この博物館改修と比較しながら、キリスト教宣教における植民地主義的傾向に向き合うステップを踏み始めたいと思う。