■イスラム教徒の友人にイエス様を紹介する(4)
今号では、イスラム教徒の友人にイエス様を紹介する際の安全対策に焦点を当てます。
私はクリスチャンになった時、親の反対が怖くて、なかなか家族に言えないでいました。でも、親に言わずに洗礼を受けることは正しくないと思い、思い切って話したら、「勘当だ!」と言われました。
家族とは違う信仰を持ったということで、家族や親戚から非難されることもしばしばありました。家族や親戚は、私が先祖伝来の伝統を重んじていないと感じたようです。世間の目も気になったようです。また、変な宗教にだまされているのではないかと心配したようです。
イスラム圏でも、古い信仰を捨てて新しい信仰を持つと、家族や親戚から反対されます。私と同じように、勘当すると言われたり、家族の恥だとののしられたりすることもあります。それでも、本人の意志を尊重してそっと見守る決断をする家族もたくさんあります。
けれどもイスラム法では、背教は死刑に値すると定められているため、日本にいる私たちよりもはるかに危険な目に遭う可能性があります。
背教したといって家族が暴力を振るったり、殺してしまうことさえあります。家族が容認しても、共同体の人たちが暴行を加えたり、命を奪ったりすることもあります。このようなことは、過激派思想が強いところはもちろんのこと、教養レベルが低いところでもよく起こります。
家族や共同体のリンチに遭わなくとも、警察に連行されることもあります。警察に連行されれば、裁判にかけられます。