■成長の鍵を見つける

「私は教会開拓に興味はありません。私は教会開拓者ではありません。私は開発途上国に行って働きたいんです。」2週間の教会開拓集中コースの初めに、受講者の一人はそう言いました。

「わかりました。あなたは教会開拓者になるつもりはない。でも開発の仕事をする中で、あなたが信じている方を周りの人と共有したいとは思いませんか?」彼らは応えます。「もちろん思いますよ。」「では、もしも誰かがイエス様に興味を示したら、一緒に聖書を読みませんか?」「もちろん、そうしますよ。」「そしてもしその人がイエス様を信じたら、その人に寄り添って訓練しませんか?」この返事も「もちろん」です。

「とするなら、あなたは開発の働きをしているかもしれませんが、その仕事を立派にできたなら、同時にあなたの周りには、あなたが訓練している人たちが集まっていることでしょう。もう、あなたは教会開拓者じゃありませんか。」香港出身の教会開拓者であり、教会開拓者のメンター(指導者)でもあるベン・ウォンは、こう言っています。「教会をつくったからと言って、必ずしも弟子ができるとは限りません。でも弟子ができたら、すでに教会はできたのです!」

こうしたやり取りがあったにもかかわらず、このコースで私たちが最初にしたことは「教会開拓」と銘打ったコースの名前を変える事でした。話し合った結果、新しい名前は「信仰共同体の建設」でした。