■福音は伝わっていますか(14) 福音が世界中に伝わるためには

紹介文
「2-2-2」原則は、パウロからテモテ、テモテから「教える力がある人」、「教える力がある人」から「他の人」へと教えが継承されていく原則です。この複数世代間の育成の連鎖は、人類に与えられた最初の命令と似た構造を持っています。

人類という種が、幾何級数的に増加することによって、長年にわたって命をつないで地に満ちてきたように、キリストの弟子たちも、「教える力がある人たち」が多世代にわたって幾何級数的に増加し続けることによって地を満たし、神の支配を世界の隅々にまで行き渡らせることができるのです。

地域や国や地球全体が弟子で満ちるようになるために、弟子育成の連鎖が世代を下って広がっていくことは必須の要件なのです。


・80歳を過ぎた婦人の伝道

旬子(仮名)さんのお兄様は静脈瘤破裂で入院し、死の淵をさまよう経験をしたのですが、そのときに見た夢があまりにも恐ろしかったので、妹の旬子さんに「怖い夢を見たので十字架を持ってきてほしい。イエスさまを受け入れたい」と電話で頼みました。

その数日後、私ともう一人の姉妹が、旬子さんと一緒にお兄様の見舞い行きました。病室で、十字架はシンボルなのでそれ自体には力がないこと、また、お兄様を愛しておられるイエスさまが生涯守り導いてくださることを聖書から伝えると、すぐに信仰告白に導かれ、病床洗礼を受けられました。

「自分勝手な生き方をしていたが、これからはイエス様についていきたい」とおっしゃっていました。洗礼直後に、神様の声を聞く練習をしました。そのとき、神様がお兄様に、「生きなさい。病気はいやされる」と言われたのだそうです。実際、洗礼を受けたときには危機的な病状だったのですが、その言葉の通りいやされ、その後しばらくしてから退院されました。