■次世代宣教の形成
紹介文
福音がまだ伝えられていない人々に福音を伝えるためにはどうすればよいでしょうか。まず、従来の西洋的な宣教師派遣モデルを変更することが挙げられます。開発途上国出身の宣教師は、西洋出身の宣教師のようには、母国から十分な経済的援助を受けられないため、アルバイトをしながら宣教しています。このような次世代の宣教師と、従来のフルタイムの宣教師がどうチームとして働くかということが課題となっています。
次に、開発途上国出身の若い宣教師候補者に、どのような訓練を与えるかという課題があります。私が教えている西洋の学校では、「宣教トレーニングの配達」と称して、ベトナム、フィリピン、インドなどに教師を派遣して教育しています。
最後の課題は、移民や難民への宣教です。宣教師を国外に派遣しなくても、伝統的な宣教師派遣国の国内で海外宣教ができるようになってきました。神さまは隔ての垣を超えて活動しておられます。
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今年、所属している宣教団体から、次世代宣教のためのシンクタンクを立ち上げるという新しい任務が与えられました。私たちには、「今日の状況下で、まだ福音が伝えられていない人々に届く宣教活動を始めるなら、どうするのがよいか」という課題が白紙状態で与えられたのです。そこで私は、その質問の答えを見つけるために、世界中から300人の宣教リーダーたちが集まる会議に先月出席して、「神様は今日の世界でどのような働きをしておられると思うか」という疑問を投げかけてみました。
<宣教師を派遣する新たな国々>
そこで話された主要なテーマのひとつは、「宣教師を派遣する新たな国々」についてでした。近年、フィリピン、エジプト、南アメリカなどの国からの宣教師の数が急上昇しています。私たちの宣教団体でも、インドからの宣教師が今年、初めて日本に送り出されました。