■ヤギとニンニクの世界宣教

紹介文
前回の記事で「新しい宣教師を派遣する国」について紹介しました。開発途上諸国からの宣教師は、西洋の宣教師に比べて経済的な支援が低いというケースが多々あります。そのため彼らは、クリエイティブな方法で自分の宣教を補わなければならないこともあります。

今回は、アフリカのジンバブエで始まった宣教ムーブメントを紹介します。ここに紹介する宣教師夫妻は、ヤギの飼育とニンニクの栽培を通して、アフリカからの宣教師が自給自足で宣教できるように手伝っています。


シフォはジンバブエ人の宣教師で、妻のアマンダはカナダ人です。数年前に、アフリカから派遣される宣教師を育てるという召しが与えられました。彼らはジンバブエの教会を巡って、国際宣教の必要性について熱心に語っています。

アフリカの教会は、たくさんの国際宣教のビジョンを神さまから与えられています。長年、外国から宣教師を受け入れる立場にありましたが、現在アフリカでは元気で外向きの教会が定着してきました。あるエチオピアの教団は、これから十年の間に五百人の宣教師を送ろうとしています。

ナイジェリアのCAPROという宣教団体では、すでに七百人の宣教師を35ヶ国に派遣しました。その大部分は、イスラム教徒が多数派の国で奉仕しています。ナイジェリアの人口は50パーセントがイスラム教徒であり、このような国からの宣教師はイスラムの宗教と文化をよく理解しているので、イスラム圏ではアジアや西洋からの宣教師よりも大きく力を発揮しています。

しかし、シフォとアマンダには大きな課題がありました。彼らのことばに心を動かされて宣教師になりたいと思う人が起こされても、経済的に支援をすることが難しかったのです。海外で生活するための費用を、どこから得ることができるでしょうか? これを解決するために、シフォとアマンダが提供する宣教師の訓練の一部は農場で行われています。