■形から入る

心がこもっていないのに、かっこだけ付けようとする人は軽蔑される。人の目をあざむいて、体裁だけ整えようとしても、いつかは、化けの皮が剥がされる。

しかし、実際の生活では、形から入ることが大切な場合もこともある。たとえば、警察官や看護師が制服を着るのは、職務モードに気持ちを切り替えるためには有効だろう。

人の話を聞く時も、体調が悪かったり、心配事があったりすると、相手の話に集中できないときがある。

そのときは、迷わず形から入る。少し大げさに、うなずき始めるのだ。そうすると、相手の話を聞こうという「脳のスイッチ」が入る。

だけど、自分のやさしさや忍耐強さを印象づけようとする利己的な動機ではなく、本当に相手を助けたいという愛の心から、「聞こう」と思うことが前提だ。

「すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」(第1テサロニケ5章18節)って言われても、このことには感謝しにくいなあ、と思うこともある。

でも、「感謝せよ」と命令されているので、思い切って、形から入ってみる。神様感謝します、と少し大きな声で、口に出して言ってみる。

すると、感謝せよ、とおっしゃっている神様の気持ちがわかるようになる。

ルカ10章20節
「悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」