■ノンクリスチャンから習った教会開拓(上):「上手すぎる」が問題

紹介文
福音を全日本に広げるためには、自分と似た人にだけアプローチするだけではなくて、自分とは異なる文化に生きる人にも伝道することが不可欠です。最近、子どもの貧困対策に取り組んでいるノンクリスチャンの友人から、「メッセージの受け手を中心とする考え方」について教えていただきました。その方の教えを2回シリーズでお伝えします。今回はその1回目です。

教会の人たちにとっては「ちゃんとした」アプローチだと思えるやり方で福音を伝えても、必ずしもメッセージが伝わるわけではありません。相手の立場に立って考えて、相手がわかる言葉で語り、気楽に参加できる機会を作らなければなりません。福音を聞く人が主人公なのです。

また、資源を持たず、それを使いこなす能力が備わっていない人たちが、現場で繰り返すことのできない方法を提供しても、自立的な弟子を育成することはできません。「ちゃんとしすぎる」ことが他者の参加を妨げてしまいます。次世代の信者リーダーが、「自分にもできる」と思うように「まあまあ」なことをする知恵が必要です。