■東欧:間違い電話ではありません

【RAC通信】 – 2014.01.07号

● 東欧:間違い電話ではありません

電話が鳴りました。「もしもし、どなたですか? どうして黙っているのですか?」

同僚が受話器を取ったが、相手は何も言わずに黙っている。ただ息づかいだけが聞こえてくる。相手が無言のため、同僚は仕方なく電話を切った。
ところが、しばらくしてまた電話が鳴った。「もしもし、どなたですか? 私にかけたんですか、それとも、ただの間違い電話でしょうか?」返事はない。同僚はまた仕方なく電話を切った。

三回目に電話がかかってきたとき、相手はやっと言葉を発した。おどおどした声で、こう言うのが聞こえた。「私はヘレナといいます。17歳です。神様に助けてほしいんです。

神様のことがもっと知りたいんです。それで、頭の中に浮かんだ電話番号に電話をかけてみました。神様が私の求めに答えて、助けてくださるか試してみたかったんです。」

神を求めている人が、頭に思い浮かんだ電話番号をダイヤルしたら、イエスのことを人々に伝える訓練をちょうど受けていた人のところにかかる確率はどれぐらいあるだろう。同僚は、訓練で習った通りに、「神様はあなたのことを愛しておられます。そして、あなたの人生に素晴らしい計画を用意しておられるのです。」と語り始めた。

すると、ヘレナはその場でイエスを心に受け入れた。翌日、また電話が鳴った。「もしもし、僕はアレックスといいます。僕はヘレナの友だちです。あなたがヘレナに話したことを僕にも教えてくれませんか?」。私は、神が彼を愛しておられること、そして、彼の人生に素晴らしい計画を用意しておられることを話した。

するとアレックスは、「ちょっと考えさせてください。また今度このことについて話しましょう。」と言った。

数日後、再び電話が鳴った。「もしもし、僕はアンドレイといいます。アレックスの友達です。アレックスに話したことを僕にも教えてくれませんか?」

数週間後、また電話が鳴った。「もしもし、私はヘレナの父親です。娘に話したことを私にも教えていただけませんか? 私の住んでいる町にある教会を紹介してくださいませんか?」ヘレナの父親も、イエスの福音のメッセージを聞き、イエスを心に受け入れた。

出典:キース&ケイ・シーボーン(CCC)
訳:Hiroko